白馬江がくねくねと流れる軍守の野原の村中心部にこの家屋が南向で配置している。母屋と小屋、物置の 3棟で構成されている。ひったくらない正面4間、側面2間の'-'字形藁葺きである。藁葺きで軒あげ文様をつけて軒を持ち上げたがこれはあまり珍しい事例である。平面は中奥座敷を置いて西側に広間、 東側に台所を配置した。奥座敷と広間の前後にはトエマルを置いたが広間が後に大きくなるせいで広間後面のトエマルは幅がとても狭い。奥座敷と台所の間には奥座敷で使う押入を置いた。平面や構造で見て台所は建て増ししながらつけ出したように見える。ムンソルズはヨングィで合わせて奥座敷の門の下端にはモルムを設置して草家では珍しく正式的な要素が加味された。ただ広間門にはモルムがない。このひったくらない構造的特徴で見て 18世紀後半に建てられたことに推測される。
奥の西側ちょっと後で正面3間、側面1間のホッガンチェが配置されている。軒を持ち上げて曲線を与えていることが特異である。1938年に作ったことで最近大規模に補修した。基壇は奥と同じく大まかに整えて作った花崗岩で2垡台基壇を作って自然石の礎をおいた後方柱を建てた。大門の入口に牛小屋と倉庫で使う「ㄱ」字平面の物置が配置されている。
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